多段階の伝熱を考慮した反応熱量計の時定数補正手法

化学反応の熱危険性の評価に有用な熱量計では,伝熱遅れという現象によって実際よりも低い発熱速度が計測されてしまう問題がある.そのため,熱量計においては目的とする反応の測定の解析前に校正を実施し,時定数を用いた伝熱遅れの補正を行う必要がある.適切な校正が行えていない場合,より低い発熱速度が算出されてしまう問題があり,危険性の過小評価に繋がる恐れもある.本稿では伝導型の双子型反応熱量計での実際の測定・解析結果を例に,熱量計の校正に関する技術を解説する....

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Veröffentlicht in:Rōdō anzen eisei kenkyu 2024/02/29, Vol.17(1), pp.71-76
Hauptverfasser: 西脇, 洋佑, 山下, 真央, 大塚, 輝人, 佐藤, 嘉彦, 熊崎, 美枝子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:化学反応の熱危険性の評価に有用な熱量計では,伝熱遅れという現象によって実際よりも低い発熱速度が計測されてしまう問題がある.そのため,熱量計においては目的とする反応の測定の解析前に校正を実施し,時定数を用いた伝熱遅れの補正を行う必要がある.適切な校正が行えていない場合,より低い発熱速度が算出されてしまう問題があり,危険性の過小評価に繋がる恐れもある.本稿では伝導型の双子型反応熱量計での実際の測定・解析結果を例に,熱量計の校正に関する技術を解説する.
ISSN:1882-6822
1883-678X
DOI:10.2486/josh.JOSH-2023-0005-GI