技術指針 JNIOSH-TR-50:2022「可燃性粉体塗料用静電ハンドスプレイ装置の安全要求事項および試験方法」の発行・公開

静電気力を利用して塗膜を形成する静電塗装は,家具,家電製品,自動車部品,金属部品など多くの分野で活用されている.粉体静電塗装機の主流はコロナ荷電方式の静電ハンドスプレイガンであり,高電圧を使用することに加え,塗料の主成分が可燃性樹脂であることから,塗料が大気中に適度な濃度で分散している状態で着火源が存在すると火災・爆発に至る危険性があるが,粉体静電ハンドスプレイガンの着火に関する安全性を定量的に評価する手段について国内では具体化されていないのが現状である.このような状況を踏まえ,当所では「可燃性粉体塗料用静電ハンドスプレイ装置の安全要求事項および試験方法に関する指針作成委員会」を設置し,国際的...

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Veröffentlicht in:Rōdō anzen eisei kenkyu 2024/02/29, Vol.17(1), pp.77-80
Hauptverfasser: 庄山, 瑞季, 三浦, 崇, 遠藤, 雄大, 崔, 光石
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:静電気力を利用して塗膜を形成する静電塗装は,家具,家電製品,自動車部品,金属部品など多くの分野で活用されている.粉体静電塗装機の主流はコロナ荷電方式の静電ハンドスプレイガンであり,高電圧を使用することに加え,塗料の主成分が可燃性樹脂であることから,塗料が大気中に適度な濃度で分散している状態で着火源が存在すると火災・爆発に至る危険性があるが,粉体静電ハンドスプレイガンの着火に関する安全性を定量的に評価する手段について国内では具体化されていないのが現状である.このような状況を踏まえ,当所では「可燃性粉体塗料用静電ハンドスプレイ装置の安全要求事項および試験方法に関する指針作成委員会」を設置し,国際的な情勢および防爆に関する安全規格を調査したほか,それらを基に粉体静電ハンドスプレイガンの安全要求事項および試験方法についての検討を行った.また,産官学の専門家,メーカー,およびユーザーで構成される委員会による原案審議を経て,当所の技術指針(JNIOSH-TR-50:2022)として2023年3月に公表した.本稿では,本指針が対象とするコロナ荷電方式の静電ハンドスプレイガンの構成としくみ,および評価試験を含めた本指針の内容について説明する.
ISSN:1882-6822
1883-678X
DOI:10.2486/josh.JOSH-2023-0013-KE