ダパ語ニャト方言の声調

本稿は,ダパ語ニャト方言(チァン諸語)の声調について記述と分析を行う。まず,聞き取りによる観察に加えて音声分析ソフトウェアPraatにより描画したピッチ曲線を用いて,声調パターンを記述する。その結果,ピッチ曲線のパターンを基準に,高平調,下降調,上昇調,昇降調の4つに分類されることを示す。また,2音節以上の語については,初頭2音節までが弁別的な声調型を示す。さらに,声調交替の検討を通して,声調を担う単位が音韻語であり,音韻語には複数の語が含まれうることを示す。...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Onsei Kenkyū = Journal of the Phonetic Society of Japan 2019, Vol.23, pp.29-40
1. Verfasser: 白井, 聡子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本稿は,ダパ語ニャト方言(チァン諸語)の声調について記述と分析を行う。まず,聞き取りによる観察に加えて音声分析ソフトウェアPraatにより描画したピッチ曲線を用いて,声調パターンを記述する。その結果,ピッチ曲線のパターンを基準に,高平調,下降調,上昇調,昇降調の4つに分類されることを示す。また,2音節以上の語については,初頭2音節までが弁別的な声調型を示す。さらに,声調交替の検討を通して,声調を担う単位が音韻語であり,音韻語には複数の語が含まれうることを示す。
ISSN:1342-8675
2189-5961
DOI:10.24467/onseikenkyu.23.0_29