上海語の変調域―会話教材音声を用いた量的分析

上海語では複数音節からなる語句で変調が起きる。この変調のドメイン(変調域)は1980年代から理論的アプローチや中国語方言学的記述の枠組みで考察されており,最近では実験音韻論的研究が変調域の適格性に関する聴覚音声学的データを提供した。本稿では上海語の変調域に関する従来の研究をまとめた上で,会話教材を用いて変調域の産出データを分析する。観察された変調域の基本的な特徴は先行研究の分析で説明可能であるが,未報告の変調形成パタンも観察された。...

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Veröffentlicht in:Onsei Kenkyū = Journal of the Phonetic Society of Japan 2019/08/31, Vol.23, pp.98-110
1. Verfasser: 髙橋, 康徳
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:上海語では複数音節からなる語句で変調が起きる。この変調のドメイン(変調域)は1980年代から理論的アプローチや中国語方言学的記述の枠組みで考察されており,最近では実験音韻論的研究が変調域の適格性に関する聴覚音声学的データを提供した。本稿では上海語の変調域に関する従来の研究をまとめた上で,会話教材を用いて変調域の産出データを分析する。観察された変調域の基本的な特徴は先行研究の分析で説明可能であるが,未報告の変調形成パタンも観察された。
ISSN:1342-8675
2189-5961
DOI:10.24467/onseikenkyu.23.0_98