水平リサイクルに向けた可搬型蛍光X線分析装置を用いるアルミニウム合金の現場分析と合金種同定
アルミニウムの水平リサイクルに向けて,可搬型(ハンドヘルド型)蛍光X線分析装置によるアルミニウム展伸材合金の分析及び合金種識別について検討した.まずアルミニウム合金の標準物質を用いて装置の能力を評価して,分析値の信頼性向上に向けた装置仕様のアップデートを実施した.次にアルミサッシスクラップを用いて,混在する合金種の相互識別が可能か検討した.更にリサイクル企業のスクラップヤードに出向いて,雑多な展伸材スクラップの識別に本法がどの程度有効か検証した.純アルミニウムに近い組成の合金では誤識別が時折生じたものの,本研究で用いたHXRFはアルミニウム展伸材合金の相互識別に有用であり,現場で使用するための...
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Veröffentlicht in: | Bunseki kagaku 2019/07/05, Vol.68(7), pp.457-464 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | アルミニウムの水平リサイクルに向けて,可搬型(ハンドヘルド型)蛍光X線分析装置によるアルミニウム展伸材合金の分析及び合金種識別について検討した.まずアルミニウム合金の標準物質を用いて装置の能力を評価して,分析値の信頼性向上に向けた装置仕様のアップデートを実施した.次にアルミサッシスクラップを用いて,混在する合金種の相互識別が可能か検討した.更にリサイクル企業のスクラップヤードに出向いて,雑多な展伸材スクラップの識別に本法がどの程度有効か検証した.純アルミニウムに近い組成の合金では誤識別が時折生じたものの,本研究で用いたHXRFはアルミニウム展伸材合金の相互識別に有用であり,現場で使用するためのロバストネスも備えており実際のスクラップに適用可能であることが分かった.今後,試料の不整形状や表面状態ごとの細かな測定条件を検討して識別効率を向上させることにより,破砕やソーティングを伴わない新しいリサイクリングプロセスを提案することが期待できる. |
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ISSN: | 0525-1931 |
DOI: | 10.2116/bunsekikagaku.68.457 |