重度の浮腫を呈する症例への神経筋電気刺激の試み: パルス幅が筋出力に与える影響

〔目的〕浮腫を呈した症例への神経筋電気刺激(NMES)においてパルス幅の違いが大腿四頭筋出力に与える影響について検討した.〔対象と方法〕ネフローゼ症候群のため下肢浮腫を呈した2症例において,パルス幅および電流強度以外のパラメータを一定にし,パルス幅を100,300,500,1000 μsの順に変化させ,忍容性のある最大電流強度で刺激し,最大電流強度および大腿四頭筋出力を測定した.また,筋出力の測定が不可能な場合は筋収縮の有無を触診および目視で確認した.測定間隔は30秒以上あけ,2回測定し,その最大値を記録した.〔結果〕浮腫の強い時期は100 μsで筋収縮を認めた.〔結語〕本研究では, 浮腫を呈...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Rigaku ryoho kagaku 2018, Vol.33(6), pp.1007-1011
Hauptverfasser: 柿本, 優生, 吉田, 陽亮, 庄本, 康治
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕浮腫を呈した症例への神経筋電気刺激(NMES)においてパルス幅の違いが大腿四頭筋出力に与える影響について検討した.〔対象と方法〕ネフローゼ症候群のため下肢浮腫を呈した2症例において,パルス幅および電流強度以外のパラメータを一定にし,パルス幅を100,300,500,1000 μsの順に変化させ,忍容性のある最大電流強度で刺激し,最大電流強度および大腿四頭筋出力を測定した.また,筋出力の測定が不可能な場合は筋収縮の有無を触診および目視で確認した.測定間隔は30秒以上あけ,2回測定し,その最大値を記録した.〔結果〕浮腫の強い時期は100 μsで筋収縮を認めた.〔結語〕本研究では, 浮腫を呈する症例において, 介入早期では100 μsが有効である可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.33.1007