Active vision indicator(AVI)を用いた介入により上肢の運動失調症状が軽減した小脳梗塞の一症例

〔目的〕小脳梗塞後に生じた上肢失調症状に対し,訓練機器active vision indicator(AVI)を用いた介入,効果検証を実施したので報告する.〔対象と方法〕対象は小脳梗塞発症後約3年が経過した70歳代の男性である.上肢失調症状に対し,AVIを用いた介入効果の検証をABABデザインにて実施した.効果指標を指鼻指試験,打点検査,リーチング時総軌跡長の3つの評価とし効果の検証を行った.〔結果〕初回評価と比較し,第二期介入期後,指鼻指試験は指腹接触回数の増加を認め,打点検査は中心からの距離が約0.2 cm短縮し,リーチング時総軌跡長は4 cmの距離短縮を認めた.〔結語〕視覚–運動間の機能...

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Veröffentlicht in:Rigaku ryoho kagaku 2019, Vol.34(1), pp.149-153
Hauptverfasser: 海津, 陽一, 宮田, 一弘
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕小脳梗塞後に生じた上肢失調症状に対し,訓練機器active vision indicator(AVI)を用いた介入,効果検証を実施したので報告する.〔対象と方法〕対象は小脳梗塞発症後約3年が経過した70歳代の男性である.上肢失調症状に対し,AVIを用いた介入効果の検証をABABデザインにて実施した.効果指標を指鼻指試験,打点検査,リーチング時総軌跡長の3つの評価とし効果の検証を行った.〔結果〕初回評価と比較し,第二期介入期後,指鼻指試験は指腹接触回数の増加を認め,打点検査は中心からの距離が約0.2 cm短縮し,リーチング時総軌跡長は4 cmの距離短縮を認めた.〔結語〕視覚–運動間の機能低下を認める運動失調症状に対し,AVI-trainingは有効な介入であった.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.34.149