機械による咳介助と体位ドレナージにより無気肺の治癒と動的肺コンプライアンスが有意に増加した重症心身障がい者の症例

〔目的〕右中・下葉および左下葉の無気肺を呈している重症心身障がい者(重症者)に対して,機械による咳介助(MI-E)と体位ドレナージ(PDT)で右中・下葉の無気肺が治癒し,動的肺コンプライアンス(Cdyn)が有意に増加した症例を報告する.〔対象と方法〕37歳男性.気管切開下の人工呼吸器管理(TPPV).四肢麻痺.Cobb角92.8°の側弯.右中・下葉の無気肺にはMI-EとPDTを実施した.左下葉には重度側弯により不十分なPDT下でのMI-Eを実施した.〔結果〕右中・下葉の無気肺は治癒したが,左下葉の無気肺は治癒しなかった.Cdynは介入6週間後に有意に改善した.〔結語〕重度側弯な重症者にはMI-...

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Veröffentlicht in:Rigaku ryoho kagaku 2019, Vol.34(1), pp.143-147
Hauptverfasser: 菊地, 和人, 佐竹, 將宏, 木元, 裕介, 岩澤, 里美, 白崎, 和也
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:〔目的〕右中・下葉および左下葉の無気肺を呈している重症心身障がい者(重症者)に対して,機械による咳介助(MI-E)と体位ドレナージ(PDT)で右中・下葉の無気肺が治癒し,動的肺コンプライアンス(Cdyn)が有意に増加した症例を報告する.〔対象と方法〕37歳男性.気管切開下の人工呼吸器管理(TPPV).四肢麻痺.Cobb角92.8°の側弯.右中・下葉の無気肺にはMI-EとPDTを実施した.左下葉には重度側弯により不十分なPDT下でのMI-Eを実施した.〔結果〕右中・下葉の無気肺は治癒したが,左下葉の無気肺は治癒しなかった.Cdynは介入6週間後に有意に改善した.〔結語〕重度側弯な重症者にはMI-Eと最適なPDTが必要である.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.34.143