大規模洪水による河口砂州の開口機構に関する研究

本論文では,大規模な地形変化を伴う阿賀野川河口砂州の開口解析を安定かつ高い精度で実施するために,先に著者らが定式化した斜面勾配を考慮した一般底面流速解析法(GBVC法)および河床変動の解析方法を修正した.観測史上最大流量を記録した阿賀野川平成23年7月洪水を対象とし,河口砂州の開口過程の影響が現れている観測水面形の時間変化のデータを用い,修正した解析法に基づき洪水流・河床変動解析を行った.十分発達した河口砂州上を越流する流れと流砂運動を高精度に計算することで,河岸浸食による砂州の崩落を考慮せずとも,河口砂州開口過程および開口後の横断面形状を再現でき,力学的考察から河口砂州の開口機構を説明した....

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Veröffentlicht in:Doboku Gakkai Ronbunshu. B1, Suikogaku = Journal of Japan Society of Civil Engineers. Ser. B1, Hydraulic Engineering 2018, Vol.74(4), pp.I_715-I_720
Hauptverfasser: 立山, 政樹, 福岡, 捷二, 石川, 俊之
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:本論文では,大規模な地形変化を伴う阿賀野川河口砂州の開口解析を安定かつ高い精度で実施するために,先に著者らが定式化した斜面勾配を考慮した一般底面流速解析法(GBVC法)および河床変動の解析方法を修正した.観測史上最大流量を記録した阿賀野川平成23年7月洪水を対象とし,河口砂州の開口過程の影響が現れている観測水面形の時間変化のデータを用い,修正した解析法に基づき洪水流・河床変動解析を行った.十分発達した河口砂州上を越流する流れと流砂運動を高精度に計算することで,河岸浸食による砂州の崩落を考慮せずとも,河口砂州開口過程および開口後の横断面形状を再現でき,力学的考察から河口砂州の開口機構を説明した.
ISSN:2185-467X
DOI:10.2208/jscejhe.74.I_715