全国規模で整備されているオープンデータを用いて広域かつ詳細な浸水深分布を作成する内水解析モデル

本研究では,全国規模で整備されているオープンデータを用いて,広域かつ詳細な浸水深分布を得ることを目指して,内水氾濫解析モデルを構築する.平成26年台風11号を対象とし,徳島県東部県土整備局の管轄領域(50km×45km)において地表面モデルのみで解析を行う.この地表面モデルは,準線形貯留型モデルを用い,流末に到達した流量を算定し,その流量分を地表面モデルの湛水量から差し引く機能を追加した.堤内に残った湛水量から得られた浸水深分布を,それより狭い領域メッシュの地盤標高モデルに反映させることにより,詳細な浸水深分布を得る.これにより求めた計算水位と平成26年台風11号時の観測水位とを比較し,内水解...

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Veröffentlicht in:Doboku Gakkai Ronbunshu. B1, Suikogaku = Journal of Japan Society of Civil Engineers. Ser. B1, Hydraulic Engineering 2018, Vol.74(4), pp.I_1321-I_1326
Hauptverfasser: 三好, 学, 田村, 隆雄, 武藤, 裕則, 安藝, 浩資
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究では,全国規模で整備されているオープンデータを用いて,広域かつ詳細な浸水深分布を得ることを目指して,内水氾濫解析モデルを構築する.平成26年台風11号を対象とし,徳島県東部県土整備局の管轄領域(50km×45km)において地表面モデルのみで解析を行う.この地表面モデルは,準線形貯留型モデルを用い,流末に到達した流量を算定し,その流量分を地表面モデルの湛水量から差し引く機能を追加した.堤内に残った湛水量から得られた浸水深分布を,それより狭い領域メッシュの地盤標高モデルに反映させることにより,詳細な浸水深分布を得る.これにより求めた計算水位と平成26年台風11号時の観測水位とを比較し,内水解析モデルが田の冠水,家屋の浸水の判別ができることを検証した.
ISSN:2185-467X
DOI:10.2208/jscejhe.74.I_1321