アンサンブル気候変動予測データベースを用いた洪水頻度解析による長良川流域の温暖化影響評価

本研究は,気候変動予測データベースを用いた洪水頻度解析に,河川管理者が計画策定に用いている流出解析モデルと水文観測データを極力活用することにより,円滑なリスクコミュニケーションが可能な影響評価手法を構築することを目的とし,木曽川水系長良川を対象とした検討を行った.d4PDF NHRCM20から抽出した年最大降水イベントによる洪水流出解析結果は,年最大洪水流量観測値の分布を良く表現した.解析結果に簡易な補正を行うことにより過去気象と4℃上昇時の洪水頻度分布を得た.気候モデルの空間解像度等により流出解析モデルが受ける影響について検討の余地を残すものの,本研究が示す検討手順は,国内他流域にも適用可能...

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Veröffentlicht in:Doboku Gakkai Ronbunshu. B1, Suikogaku = Journal of Japan Society of Civil Engineers. Ser. B1, Hydraulic Engineering 2018, Vol.74(4), pp.I_181-I_186
Hauptverfasser: 原田, 守啓, 丸谷, 靖幸, 児島, 利治, 松岡, 大祐, 中川, 友進, 川原, 慎太郎, 荒木, 文明
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究は,気候変動予測データベースを用いた洪水頻度解析に,河川管理者が計画策定に用いている流出解析モデルと水文観測データを極力活用することにより,円滑なリスクコミュニケーションが可能な影響評価手法を構築することを目的とし,木曽川水系長良川を対象とした検討を行った.d4PDF NHRCM20から抽出した年最大降水イベントによる洪水流出解析結果は,年最大洪水流量観測値の分布を良く表現した.解析結果に簡易な補正を行うことにより過去気象と4℃上昇時の洪水頻度分布を得た.気候モデルの空間解像度等により流出解析モデルが受ける影響について検討の余地を残すものの,本研究が示す検討手順は,国内他流域にも適用可能な汎用性を有する.
ISSN:2185-467X
DOI:10.2208/jscejhe.74.I_181