ベクトル量子化を用いたファジィ推論システムの学習法

ファジィ推論システムの学習に関する多くの研究が行われている. これらの研究 の多くが最急降下法を用いているが, パラメータの初期値設定により, 学習後 のモデルの精度やルール数が影響をうけることが指摘されている. これを改善 するための多くの方法が提案されているが, 必ずしも満足できるシステム構成 とはなっていない. ベクトル量子化を使って, パラメータの初期値を設定する 方法は, 少ないルール数で高い精度を実現する方法の一つとして知られている. 一方で, この方法の問題点としては, 後件部の重みパラメータの初期値設定を 行う効率的な方法が知られていないことである. それゆえ, 前件部パラメー...

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Veröffentlicht in:Journal of Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics 2019/04/15, Vol.31(2), pp.690-699
Hauptverfasser: 宮島, 洋文, 久冨木, 大夢, 重井, 徳貴, 宮島, 廣美
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:ファジィ推論システムの学習に関する多くの研究が行われている. これらの研究 の多くが最急降下法を用いているが, パラメータの初期値設定により, 学習後 のモデルの精度やルール数が影響をうけることが指摘されている. これを改善 するための多くの方法が提案されているが, 必ずしも満足できるシステム構成 とはなっていない. ベクトル量子化を使って, パラメータの初期値を設定する 方法は, 少ないルール数で高い精度を実現する方法の一つとして知られている. 一方で, この方法の問題点としては, 後件部の重みパラメータの初期値設定を 行う効率的な方法が知られていないことである. それゆえ, 前件部パラメータ と後件部パラメータの初期値を設定する方法を最急降下法に取り入れることで, この学習法の能力改善が期待できる. 本論文では, あらかじめ学習用の入出力 データを用いて, ベクトル量子化により入力空間の分割とその空間での重み設 定を行い, これらをパラメータの初期値として用いるファジィ推論システムの 学習法を提案し, その有効性を示す.
ISSN:1347-7986
1881-7203
DOI:10.3156/jsoft.31.2_690