地域の地下水環境を活用した地中熱の研究

地中熱システムは,深度50~100m程度の地中に賦存している熱エネルギーを冷暖房や融雪等に利用する,再生可能エネルギー技術の一つである。もともと世界オイルショックを契機として,1980年代から欧米諸国で広まったシステムであるが,エネルギー源となる地下地質について,日本と欧米諸国とでは大きな違いがある。日本の第四紀層における熱伝導率は岩盤と比較すると小さいが,地下水流動による見かけ熱伝導率は高くなる場合が多い。したがって,日本で地中熱システムの普及を考える場合は,地域の地下水流動を考慮することにより,効率の良いシステム設計が可能となる。...

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Veröffentlicht in:Chikasui Gakkai shi 2018/11/30, Vol.60(4), pp.475-482
Hauptverfasser: 内田, 洋平, 吉岡, 真弓, シュレスタ, ガウラブ, 黒沼, 覚
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:地中熱システムは,深度50~100m程度の地中に賦存している熱エネルギーを冷暖房や融雪等に利用する,再生可能エネルギー技術の一つである。もともと世界オイルショックを契機として,1980年代から欧米諸国で広まったシステムであるが,エネルギー源となる地下地質について,日本と欧米諸国とでは大きな違いがある。日本の第四紀層における熱伝導率は岩盤と比較すると小さいが,地下水流動による見かけ熱伝導率は高くなる場合が多い。したがって,日本で地中熱システムの普及を考える場合は,地域の地下水流動を考慮することにより,効率の良いシステム設計が可能となる。
ISSN:0913-4182
2185-5943
DOI:10.5917/jagh.60.475