ダイレクトインレットプローブ−イオン付着イオン化TOFMSによるポリオールエステル油製品の組成解析
GC等の分離工程に,試料を昇温加熱した際の発生気体成分を分子量情報ごとに分離検出する分析装置を用いたポリオールエステル油製品の組成解析について報告する.分析装置は,イオン化法として分子イオン検出性能に優れるイオン付着イオン化法を備え,約30 Paの減圧下で昇温加熱するダイレクトインレットプローブと,精密質量での評価を可能とする飛行時間型質量分析計で構成される.減圧下での昇温加熱は,高沸点成分や難揮発性成分も熱分解の影響少なく検出することが可能となる利点がある.市販のポリオールエステル油製品5種類を測定したところ,その分子量情報と構成脂肪酸組成,製品中に含まれる遊離脂肪酸やその他の含有成分の情報...
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Veröffentlicht in: | Bunseki kagaku 2019/02/05, Vol.68(2), pp.117-124 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | GC等の分離工程に,試料を昇温加熱した際の発生気体成分を分子量情報ごとに分離検出する分析装置を用いたポリオールエステル油製品の組成解析について報告する.分析装置は,イオン化法として分子イオン検出性能に優れるイオン付着イオン化法を備え,約30 Paの減圧下で昇温加熱するダイレクトインレットプローブと,精密質量での評価を可能とする飛行時間型質量分析計で構成される.減圧下での昇温加熱は,高沸点成分や難揮発性成分も熱分解の影響少なく検出することが可能となる利点がある.市販のポリオールエステル油製品5種類を測定したところ,その分子量情報と構成脂肪酸組成,製品中に含まれる遊離脂肪酸やその他の含有成分の情報を得ることができた.1測定は10~15分程度であり,GC/MSなどでは検出困難な長鎖脂肪酸を構成要素とするポリオールエステル類も明瞭に検出することができた. |
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ISSN: | 0525-1931 |
DOI: | 10.2116/bunsekikagaku.68.117 |