知覚入力型インソールの使用が歩行時の足部動態に及ぼす影響

〔目的〕知覚入力型インソール(Perceptual Stimulus Insole:以下,PSI)を用いた歩行時の初期接地位置教示が足部動態に与える影響を検証することとした.〔対象と方法〕下肢に整形外科的既往のない健常成人15名とした.模擬的なPSIとして半球シールを足底踵3点(内側,外側,後方)に貼付した3条件および突起条件の計4条件を設定し,各条件下歩行の初期接地背屈角度および遊脚つま先高を比較した.〔結果〕突起条件と比べ突起条件(外側,後方)で背屈角度およびつま先高増大を認めた.〔結語〕PSIの位置に応じた能動的な歩行制御が確認された.これは着用者が足底感覚を識別しつつ課題に適応的な動作...

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Veröffentlicht in:Rigaku ryoho kagaku 2018, Vol.33(2), pp.343-346
Hauptverfasser: 大古場, 良太, 長谷川, 正哉, 吉塚, 久記, 本多, 裕一, 江越, 正次朗, 光武, 翼, 浅見, 豊子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕知覚入力型インソール(Perceptual Stimulus Insole:以下,PSI)を用いた歩行時の初期接地位置教示が足部動態に与える影響を検証することとした.〔対象と方法〕下肢に整形外科的既往のない健常成人15名とした.模擬的なPSIとして半球シールを足底踵3点(内側,外側,後方)に貼付した3条件および突起条件の計4条件を設定し,各条件下歩行の初期接地背屈角度および遊脚つま先高を比較した.〔結果〕突起条件と比べ突起条件(外側,後方)で背屈角度およびつま先高増大を認めた.〔結語〕PSIの位置に応じた能動的な歩行制御が確認された.これは着用者が足底感覚を識別しつつ課題に適応的な動作を企画実行したことを意味しており,新たな動的姿勢制御のトレーニング手法として応用可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.33.343