エゾアワビの採苗における緑藻アワビモUlvella lensの利用可能性と針型珪藻Cylindrotheca closteriumとの併用

エゾアワビの採苗における省コスト化を目的として,緑藻Ulvella lens(アワビモ)の浮遊幼生に対する着底・変態誘引能を検証した結果,平均63%の着底・変態率が得られた。さらに,アワビモに初期稚貝にとって好適な餌料である針型珪藻Cylindrotheca closteriumを付加した場合でも,平均68%の着底・変態率であることが確認できた。アワビモの被度は着底・変態率に影響しなかったため,被度がばらつきやすい種苗生産現場においても同等の採苗率が期待できると考えられる。...

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Veröffentlicht in:Nippon Suisan Gakkaishi 2018, Vol.84(2), pp.291-293
Hauptverfasser: 松本, 有記雄, 中坪, あゆみ, 高見, 秀輝, 河村, 知彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:エゾアワビの採苗における省コスト化を目的として,緑藻Ulvella lens(アワビモ)の浮遊幼生に対する着底・変態誘引能を検証した結果,平均63%の着底・変態率が得られた。さらに,アワビモに初期稚貝にとって好適な餌料である針型珪藻Cylindrotheca closteriumを付加した場合でも,平均68%の着底・変態率であることが確認できた。アワビモの被度は着底・変態率に影響しなかったため,被度がばらつきやすい種苗生産現場においても同等の採苗率が期待できると考えられる。
ISSN:0021-5392
1349-998X
DOI:10.2331/suisan.17-00055