クエン酸ナトリウムを用いて調製した魚肉加熱ゲルの摂取がラットの血圧および脂質濃度に及ぼす影響

食塩の代わりにクエン酸塩を用いて調製する魚肉の新たな加熱ゲル化方法を開発し,本方法で調製した加熱ゲルがラットの血圧や脂質濃度に及ぼす影響を検討した。新規または従来法で調製した加熱ゲルをAIN-76組成の食餌に添加した。新規加熱ゲルの摂取は,高血圧自然発症ラットの血圧上昇を抑制させた。また,調製方法に関わらず加熱ゲルの摂取は,血清コレステロールおよび肝臓トリグリセリド濃度を減少させ,肝臓の脂肪合成酵素活性を抑制させた。新規加熱ゲルは,血圧上昇抑制および脂質代謝改善作用を有することが明らかになった。...

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Veröffentlicht in:Nippon Suisan Gakkaishi 2018, Vol.84(2), pp.254-260
Hauptverfasser: 桑原, 浩一, 井上, 舞, 安本, 早穂子, 鳥巣, 雄洋, 野口, 絵理香, 久保, 久美子, 田丸, 静香, 永田, 保夫, 田中, 一成
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:食塩の代わりにクエン酸塩を用いて調製する魚肉の新たな加熱ゲル化方法を開発し,本方法で調製した加熱ゲルがラットの血圧や脂質濃度に及ぼす影響を検討した。新規または従来法で調製した加熱ゲルをAIN-76組成の食餌に添加した。新規加熱ゲルの摂取は,高血圧自然発症ラットの血圧上昇を抑制させた。また,調製方法に関わらず加熱ゲルの摂取は,血清コレステロールおよび肝臓トリグリセリド濃度を減少させ,肝臓の脂肪合成酵素活性を抑制させた。新規加熱ゲルは,血圧上昇抑制および脂質代謝改善作用を有することが明らかになった。
ISSN:0021-5392
1349-998X
DOI:10.2331/suisan.17-00053