バサルト繊維による浄化槽処理水中の懸濁物質の付着能の評価

近年,バサルト繊維は,コンクリートやFRPの補強材,耐火性素材として注目されている.本研究は,バサルト繊維の水処理資材として利用の可能性を検証するために,生活排水中の懸濁物質の付着能および剥離性について調査した.また,水質不良の家庭用浄化槽に設置し,処理水質の改善効果の検討を行った.浄化槽の貯留槽内水液や流入水を用いた回分実験では,高濃度の懸濁物質が短時間に除去され,清澄な処理水が得られたことから,懸濁物質の付着効果が確認できた.また,剥離実験では,9割以上が容易に剥離することができた.水質不良の浄化槽(処理水槽)に4ヶ月間設置したところ,透視度が改善され,安定してBODを処理目標水質以下に維...

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Veröffentlicht in:Doboku Gakkai Ronbunshu. G, Kankyo = Journal of Japan Society of Civil Engineers. Ser. G, Environmental Research 2017, Vol.73(7), pp.III_63-III_69
Hauptverfasser: 堀尾, 明宏, 赤羽根, 智加人, 安福, 克人, 李, 富生, 藤澤, 智成
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:近年,バサルト繊維は,コンクリートやFRPの補強材,耐火性素材として注目されている.本研究は,バサルト繊維の水処理資材として利用の可能性を検証するために,生活排水中の懸濁物質の付着能および剥離性について調査した.また,水質不良の家庭用浄化槽に設置し,処理水質の改善効果の検討を行った.浄化槽の貯留槽内水液や流入水を用いた回分実験では,高濃度の懸濁物質が短時間に除去され,清澄な処理水が得られたことから,懸濁物質の付着効果が確認できた.また,剥離実験では,9割以上が容易に剥離することができた.水質不良の浄化槽(処理水槽)に4ヶ月間設置したところ,透視度が改善され,安定してBODを処理目標水質以下に維持することができた.
ISSN:2185-6648
DOI:10.2208/jscejer.73.III_63