高含水率有機廃棄物水熱処理固体残渣のアンモニア吸着性能

有機廃棄物水熱処理固体残渣の性状評価およびアンモニア吸着能評価を行った。実験では下水汚泥およびドックフードを原料とし,異なる水熱処理条件で得られた固体残渣の比表面積測定および表面官能基測定を行うとともに,アンモニア吸着能の評価を行った。その結果,有機廃棄物水熱処理固体残渣にはアンモニア吸着能があり,特に汚泥残渣については 30 mg-N/g-sorbent 以上の吸着能があることがわかった。また水熱処理温度が高くなるとともに固体残渣の比表面積は増大し,比表面積はアンモニアの吸着能と強い正の相関関係があることが明らかとなった。ただし,比表面積とアンモニア吸着能の関係は廃棄物原料により大きく異なり...

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Veröffentlicht in:Journal of the Japan Society of Material Cycles and Waste Management 2017, Vol.28, pp.160-167
Hauptverfasser: 小林, 信介, 水野, 翔太, 浜辺, 久, 須網, 暁, 板谷, 義紀
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:有機廃棄物水熱処理固体残渣の性状評価およびアンモニア吸着能評価を行った。実験では下水汚泥およびドックフードを原料とし,異なる水熱処理条件で得られた固体残渣の比表面積測定および表面官能基測定を行うとともに,アンモニア吸着能の評価を行った。その結果,有機廃棄物水熱処理固体残渣にはアンモニア吸着能があり,特に汚泥残渣については 30 mg-N/g-sorbent 以上の吸着能があることがわかった。また水熱処理温度が高くなるとともに固体残渣の比表面積は増大し,比表面積はアンモニアの吸着能と強い正の相関関係があることが明らかとなった。ただし,比表面積とアンモニア吸着能の関係は廃棄物原料により大きく異なり,単位比表面積あたりのアンモニア吸着量は汚泥残渣のほうが多いものの,水熱処理により固体残渣表面に OH 基および C=O 基が増大するドックフード残渣のほうが単位比表面積増加量あたりのアンモニア吸着増加量が大きかった。
ISSN:1883-5856
1883-5899
DOI:10.3985/jjsmcwm.28.160