鹿児島県産黒毛和種における損徴発生状況に関する調査研究

黒毛和種の損徴は品種の特徴を損なうだけでなく,経済的損失となり得るものもある.本研究では,損徴発生率の低減に関する知見を得ることを目的に,1999年~2015年の鹿児島県産黒毛和種雌子牛511,337頭の記録を用いて,白斑,舌の異常,乳頭の異常,被毛の異常について基礎的な調査を試みた.全データにおける損徴発生率は被毛の異常の0.29%から白斑の3.68%の範囲であり,年次推移はすべて増加傾向を示した.白斑の発生部位も年次により変化した.白斑では,近交度が高まると発生率が有意に上昇した(P...

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Veröffentlicht in:Nihon Chikusan Gakkaiho 2017/11/25, Vol.88(4), pp.425-430
Hauptverfasser: 小山, 秀美, 今村, 清人, 坂元, 信一, 西, 和隆, 井上, 慶一, 河邊, 弘太郎, 岡本, 新, 本多, 健, 大山, 憲二, 下桐, 猛
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:黒毛和種の損徴は品種の特徴を損なうだけでなく,経済的損失となり得るものもある.本研究では,損徴発生率の低減に関する知見を得ることを目的に,1999年~2015年の鹿児島県産黒毛和種雌子牛511,337頭の記録を用いて,白斑,舌の異常,乳頭の異常,被毛の異常について基礎的な調査を試みた.全データにおける損徴発生率は被毛の異常の0.29%から白斑の3.68%の範囲であり,年次推移はすべて増加傾向を示した.白斑の発生部位も年次により変化した.白斑では,近交度が高まると発生率が有意に上昇した(P
ISSN:1346-907X
1880-8255
DOI:10.2508/chikusan.88.425