「洪水カルテ」による地区ごとの洪水脆弱性評価および対応案の検討手法の提案

本研究は,洪水災害に対応するための防災情報が乏しい中山間地の自治体の防災担当者による,事前の効果的な洪水減災対策立案に資するべく,町内各地区を単位とする洪水脆弱性評価手法を開発した.具体的には,阿賀野川流域の新潟県阿賀町を対象地域として,複数の外力パターンに対して降雨流出氾濫モデル(RRIモデル)を用いた氾濫解析を実施して,町内19地区に対する地区ごとの最大浸水深や浸水継続時間を算出し,高齢化率などの地域特性を考慮しながら各地区の洪水に対する脆弱性を評価した「洪水カルテ」を作成した.さらに,「洪水カルテ」の診断結果に基づいて,洪水に対する各地区の特性を分析し,各地区に応じた対応案を提案した....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Doboku Gakkai Ronbunshu. F6, Anzen Mondai = Journal of Japan Society of Civil Engineers. Ser. F6, Safety Problem 2017, Vol.73(1), pp.24-42
Hauptverfasser: 栗林, 大輔, 大原, 美保, 佐山, 敬洋, 近者, 敦彦, 澤野, 久弥
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:本研究は,洪水災害に対応するための防災情報が乏しい中山間地の自治体の防災担当者による,事前の効果的な洪水減災対策立案に資するべく,町内各地区を単位とする洪水脆弱性評価手法を開発した.具体的には,阿賀野川流域の新潟県阿賀町を対象地域として,複数の外力パターンに対して降雨流出氾濫モデル(RRIモデル)を用いた氾濫解析を実施して,町内19地区に対する地区ごとの最大浸水深や浸水継続時間を算出し,高齢化率などの地域特性を考慮しながら各地区の洪水に対する脆弱性を評価した「洪水カルテ」を作成した.さらに,「洪水カルテ」の診断結果に基づいて,洪水に対する各地区の特性を分析し,各地区に応じた対応案を提案した.
ISSN:2185-6621
DOI:10.2208/jscejsp.73.24