鉄道の相互乗り入れによる従事員のコミュニケーションエラー

鉄道が相互乗り入れを行うことで発生すると考えられる,従事員同士のコミュニケーションエラーについて,鉄道会社に勤務する従事員にアンケートを実施し,各鉄道会社へ運転用語の調査や,シミュレーション実験を通じて,実際のエラー発生の傾向などを分析した.この結果,意味は同じでありながら,独自の鉄道用語が存在することが認められた.また,シミュレーション実験では,多くの鉄道会社で用いられている確認方法である「復唱」と「確認会話」を用いて,お互いの理解度の違いを検証したところ,「確認会話」を用いた場合は,「復唱」と比較して正答率が向上していたことから,「確認会話」が相互間の理解促進に一定の効果があることが認めら...

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Veröffentlicht in:Rōdō anzen eisei kenkyu 2017/09/29, Vol.10(2), pp.97-107
Hauptverfasser: 髙安, 洋, 島崎, 敢, 石田, 敏郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:鉄道が相互乗り入れを行うことで発生すると考えられる,従事員同士のコミュニケーションエラーについて,鉄道会社に勤務する従事員にアンケートを実施し,各鉄道会社へ運転用語の調査や,シミュレーション実験を通じて,実際のエラー発生の傾向などを分析した.この結果,意味は同じでありながら,独自の鉄道用語が存在することが認められた.また,シミュレーション実験では,多くの鉄道会社で用いられている確認方法である「復唱」と「確認会話」を用いて,お互いの理解度の違いを検証したところ,「確認会話」を用いた場合は,「復唱」と比較して正答率が向上していたことから,「確認会話」が相互間の理解促進に一定の効果があることが認められた.
ISSN:1882-6822
1883-678X
DOI:10.2486/josh.JOSH-2017-0003-GE