外来通院している膝痛患者に対する60分間の患者教育の効果:パイロット研究

〔目的〕膝痛患者に対する運動教室前の60分の患者教育の身体活動(PA)促進効果を検証すること.〔対象と方法〕研究デザインは単盲検準ランダム化比較試験とした.対象は,50歳以上の膝痛患者81名であった.参加者をEx + Edu群(運動と患者教育)とEx群(運動)の2群に分類し,両群とも12週間の理学療法と運動教室での運動を実施した.加えてEx+Edu群では,理学療法士が初回の運動教室前に小冊子を用いて60分間の患者教育を行った.〔結果〕主観的なPAは,両群間で交互作用を認めたが効果量は小さかった.しかし,身体機能,疼痛,自己効力感,痛みの破局化,生活の質は交互作用を認めなかった.〔結語〕60分の...

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Veröffentlicht in:Rigaku ryoho kagaku 2017, Vol.32(6), pp.861-867
Hauptverfasser: 出口, 直樹, 井澤, 渉太, 平川, 善之, 檜垣, 靖樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕膝痛患者に対する運動教室前の60分の患者教育の身体活動(PA)促進効果を検証すること.〔対象と方法〕研究デザインは単盲検準ランダム化比較試験とした.対象は,50歳以上の膝痛患者81名であった.参加者をEx + Edu群(運動と患者教育)とEx群(運動)の2群に分類し,両群とも12週間の理学療法と運動教室での運動を実施した.加えてEx+Edu群では,理学療法士が初回の運動教室前に小冊子を用いて60分間の患者教育を行った.〔結果〕主観的なPAは,両群間で交互作用を認めたが効果量は小さかった.しかし,身体機能,疼痛,自己効力感,痛みの破局化,生活の質は交互作用を認めなかった.〔結語〕60分の患者教育の効果は小さいが,PAの促進を認める.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.32.861