脳腫瘍患者の初期症状と病院に受診するまでの期間について

〔目的〕脳腫瘍患者の診断前の初期症状と,初期症状から病院に受診するまでの期間を調査した.〔対象と方法〕悪性脳腫瘍患者70名を対象とし,現病歴から初期症状と初期症状から病院を受診するまでの期間を調査した.症状ごとで病院に受診するまでの日数を比較した.〔結果〕各初期症状の患者人数,病院を受診するまでの期間は認知機能障害18名,34.5 ± 25.9日,運動麻痺11名,12.4 ± 10.2日,頭痛,吐き気15名,14.2 ± 9.6日,痙攣発作10名,0日,その他16名であった.認知機能障害を初期症状とする場合に,病院受診が最も遅いことが明らかとなった.〔結語〕脳腫瘍を合併しやすい患者を担当する場...

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Veröffentlicht in:Rigaku ryoho kagaku 2018, Vol.33(1), pp.117-120
Hauptverfasser: 草場, 正彦, 友金, 祐介, 吉村, 紳一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕脳腫瘍患者の診断前の初期症状と,初期症状から病院に受診するまでの期間を調査した.〔対象と方法〕悪性脳腫瘍患者70名を対象とし,現病歴から初期症状と初期症状から病院を受診するまでの期間を調査した.症状ごとで病院に受診するまでの日数を比較した.〔結果〕各初期症状の患者人数,病院を受診するまでの期間は認知機能障害18名,34.5 ± 25.9日,運動麻痺11名,12.4 ± 10.2日,頭痛,吐き気15名,14.2 ± 9.6日,痙攣発作10名,0日,その他16名であった.認知機能障害を初期症状とする場合に,病院受診が最も遅いことが明らかとなった.〔結語〕脳腫瘍を合併しやすい患者を担当する場合,認知機能を注意深く観察することが重要である.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.33.117