健常女性および膝前十字靭帯損傷患者における股関節回旋筋力の比較: 内旋筋と外旋筋の筋力比に着目して

〔目的〕膝前十字靭帯損傷の既往の有無による股関節内旋筋力,外旋筋力およびこれらの比の差異を明らかにすることとした.〔対象と方法〕対象は,健常成人女性22名および膝前十字靭帯損傷の既往のある女性9名とした.ハンドヘルドダイナモメータにより計測される股関節内旋筋力と外旋筋力,およびこれらの比をマン・ホイットニーのU検定を用い,群間で比較した.〔結果〕股関節外旋筋力は有意差を示さなかったが,股関節内旋筋力および内外旋筋間の筋力比はACL群で有意に大きかった.〔結語〕ACL損傷の既往がある者には,股関節内外旋筋の筋力比に不均衡が生じていることから,損傷患者ではこの筋力比を健常者の水準値に近づけることは...

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Veröffentlicht in:Rigaku ryoho kagaku 2017, Vol.32(2), pp.313-316
Hauptverfasser: 坂東, 峰鳴, 瓜谷, 大輔, 幸田, 仁志, 粕渕, 賢志, 福本, 貴彦, 今北, 英高
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕膝前十字靭帯損傷の既往の有無による股関節内旋筋力,外旋筋力およびこれらの比の差異を明らかにすることとした.〔対象と方法〕対象は,健常成人女性22名および膝前十字靭帯損傷の既往のある女性9名とした.ハンドヘルドダイナモメータにより計測される股関節内旋筋力と外旋筋力,およびこれらの比をマン・ホイットニーのU検定を用い,群間で比較した.〔結果〕股関節外旋筋力は有意差を示さなかったが,股関節内旋筋力および内外旋筋間の筋力比はACL群で有意に大きかった.〔結語〕ACL損傷の既往がある者には,股関節内外旋筋の筋力比に不均衡が生じていることから,損傷患者ではこの筋力比を健常者の水準値に近づけることは,有益な理学療法介入となる可能性がある.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.32.313