背臥位における15 mmの頭部並進運動が頸椎・上位胸椎動態に及ぼす影響

〔目的〕頭部並進運動における頸椎と上位胸椎の関与を明らかにすること.〔対象と方法〕MRIを用いて健常人女性12名に対し,背臥位にて頭部並進運動前後の第3頸椎から第5胸椎の各椎体の回転角度,並進運動距離の動態解析を行った.〔結果〕15 mmの頭部並進運動によって,胸椎まで連動した動きが認められた.さらに,頸椎から第5胸椎まで全ての椎体において腹側運動が生じる被検者と,頸椎もしくは第5胸椎までのいずれかの椎体で腹側運動から背側運動が生じる被検者が存在した.〔結語〕頸椎と胸椎の間には前弯から後弯に移行する変曲点が存在すると考えられ,本結果から被検者によって椎体運動が異なるため,変曲点は個人差が確認で...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Rigaku ryoho kagaku 2017, Vol.32(3), pp.365-369
Hauptverfasser: 山﨑, 博喜, 毛利, 祥大
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕頭部並進運動における頸椎と上位胸椎の関与を明らかにすること.〔対象と方法〕MRIを用いて健常人女性12名に対し,背臥位にて頭部並進運動前後の第3頸椎から第5胸椎の各椎体の回転角度,並進運動距離の動態解析を行った.〔結果〕15 mmの頭部並進運動によって,胸椎まで連動した動きが認められた.さらに,頸椎から第5胸椎まで全ての椎体において腹側運動が生じる被検者と,頸椎もしくは第5胸椎までのいずれかの椎体で腹側運動から背側運動が生じる被検者が存在した.〔結語〕頸椎と胸椎の間には前弯から後弯に移行する変曲点が存在すると考えられ,本結果から被検者によって椎体運動が異なるため,変曲点は個人差が確認できた.以上より, 頭部並進運動においては,頸椎のみならず胸椎まで考慮する必要性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.32.365