グルコース燃料電池のためのAu-Ptアノード触媒の電気化学特性に及ぼす安定剤濃度の効果

グルコース燃料電池(DGFC)のためのAu-Pt合金(Au4Pt)アノード触媒の電気化学特性に及ぼす安定剤(ポリ(N-ビニル-2-ピロリドン))濃度の効果を調べた。サイクリックボルタンメトリーにおいて,金属ナノ粒子触媒の炭素への担持量が5 wt%のとき,[PVP]/[金属]=1(モル比)において最大電流密度を記録した。PVP濃度がより低いときは,金属ナノ粒子間の凝集のため電流密度は減少した。一方,PVP濃度がより高いときにも電流密度が減少した。これはおそらく金属触媒が安定剤によって不動態化し,活性な表面が失われたためである。全電池系においても,[PVP]/[金属]=1において最大電流密度を記録...

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Veröffentlicht in:Shikizai Kyōkai shi 2017/02/20, Vol.90(2), pp.61-66
Hauptverfasser: 高橋, 昌利, 岩端, 一樹, 鳥越, 幹二郎, 遠藤, 健司, 坂口, 謙吾, 酒井, 秀樹, 阿部, 正彦
Format: Artikel
Sprache:eng ; jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:グルコース燃料電池(DGFC)のためのAu-Pt合金(Au4Pt)アノード触媒の電気化学特性に及ぼす安定剤(ポリ(N-ビニル-2-ピロリドン))濃度の効果を調べた。サイクリックボルタンメトリーにおいて,金属ナノ粒子触媒の炭素への担持量が5 wt%のとき,[PVP]/[金属]=1(モル比)において最大電流密度を記録した。PVP濃度がより低いときは,金属ナノ粒子間の凝集のため電流密度は減少した。一方,PVP濃度がより高いときにも電流密度が減少した。これはおそらく金属触媒が安定剤によって不動態化し,活性な表面が失われたためである。全電池系においても,[PVP]/[金属]=1において最大電流密度を記録した。安定剤の至適条件を適用した場合,0.38 V(vs Ag|AgCl)において最大電流密度12.7 mW cm-2,開放電圧0.85 Vを記録した。さらに,10個のスタックセルを用いて計1 WのLEDランプを60時間,燃料を流さずに点灯することができた。これらの結果から本DFGC系をLED照明システムの動力供給源として使用できることが証明される。
ISSN:0010-180X
1883-2199
DOI:10.4011/shikizai.90.61