塗装した溶融Zn合金めっき鋼板の腐食挙動

溶融Zn合金めっき鋼板に塗装を施すことによって,耐食性の向上や意匠性の改善が可能となる。近年,さまざまな溶融Zn合金めっき鋼板が開発されており,これらの材料における塗膜下腐食挙動は明確になっていない。そこで,本研究では塗装した溶融Zn合金めっき鋼板を用いて,腐食促進試験にともなう塗膜下腐食挙動を調査した。とくに各種溶融Zn合金めっき鋼板におけるめっき層の組成比と元素分布に着目した。母材は,溶融Zn-5%Al-1%Mg合金めっき鋼板,溶融60%Zn-40%Sn合金めっき鋼板と溶融Znめっき鋼板を用いた。評価は,外観観察,腐食電位の測定,SEM-EDX分析とX線回折によって実施した。結果,塗装した...

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Veröffentlicht in:Shikizai Kyōkai shi 2017/01/20, Vol.90(1), pp.4-10
Hauptverfasser: 小林, 弘明, 森田, 晃一, 山下, 勝也, 片岡, 泰弘
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:溶融Zn合金めっき鋼板に塗装を施すことによって,耐食性の向上や意匠性の改善が可能となる。近年,さまざまな溶融Zn合金めっき鋼板が開発されており,これらの材料における塗膜下腐食挙動は明確になっていない。そこで,本研究では塗装した溶融Zn合金めっき鋼板を用いて,腐食促進試験にともなう塗膜下腐食挙動を調査した。とくに各種溶融Zn合金めっき鋼板におけるめっき層の組成比と元素分布に着目した。母材は,溶融Zn-5%Al-1%Mg合金めっき鋼板,溶融60%Zn-40%Sn合金めっき鋼板と溶融Znめっき鋼板を用いた。評価は,外観観察,腐食電位の測定,SEM-EDX分析とX線回折によって実施した。結果,塗装した溶融Zn合金めっき鋼板の耐食性は,各めっき層における添加元素の種類や分布状態に大きく影響される可能性が高いことがわかった。
ISSN:0010-180X
1883-2199
DOI:10.4011/shikizai.90.4