メンタルトレーニングにおける三者関係の変容プロセスの検討

「はじめに」 本研究の関心事は, メンタルトレーニング(Mental Training:以下, MT)における関係性の変容プロセスを検討することにある. 鈴木(2005)は, 心理サポートにおいてどのようなプログラムを提供するか, どの心理技法を用いるかということ以上に, スポーツメンタルトレーニング指導士(以下, SMT指導士)と選手の関係性は重要であり, しっかりした信頼関係が築かれていないと, 提供されるサービスや指導は生かされにくいとしている. それだけでなく, SMT指導士がチームに介入する際には, コーチや監督などの他領域の専門家との関係性を考慮する必要がある. 競技面において,...

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Veröffentlicht in:Japanese journal of sport psychology 2017/03/31, Vol.44(1), pp.53-67
Hauptverfasser: 伊藤, 麻由美, 豊田, 則成
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」 本研究の関心事は, メンタルトレーニング(Mental Training:以下, MT)における関係性の変容プロセスを検討することにある. 鈴木(2005)は, 心理サポートにおいてどのようなプログラムを提供するか, どの心理技法を用いるかということ以上に, スポーツメンタルトレーニング指導士(以下, SMT指導士)と選手の関係性は重要であり, しっかりした信頼関係が築かれていないと, 提供されるサービスや指導は生かされにくいとしている. それだけでなく, SMT指導士がチームに介入する際には, コーチや監督などの他領域の専門家との関係性を考慮する必要がある. 競技面において, アスリートと監督の関係性はパフォーマンスに大きく関連するとされており(MacKinnson, 2011;Leanne and Jamie, 2013), SMT指導士が監督とどのように関係性を構築するかは, アスリートを支援する上で重要であるとされている.
ISSN:0388-7014
1883-6410
DOI:10.4146/jjspopsy.2016-1502