チタン合金加工における油滴挙動に着目した高潤滑水溶性切削油剤の開発

熱伝導率が低く,工具材料との親和性が高いチタン合金は,加工が困難な典型的な難削材であり,そのような材料の高速切削加工においては切削油剤が極めて重要な役割を果たす.本研究では,チタン合金の高速切削加工に適した水溶性切削油剤の開発を目的に,工具-切りくず界面における水溶性切削油剤の油滴挙動に着目した検討を行なった.そして,油滴径や油剤炭素数など,油滴の構成要素に関する評価を行うことによって,チタン合金の高速切削加工のための油剤仕様の明確化を試みた.さらに,明確化した指針に基づいて新たな水溶性切削油剤を開発するとともに,開発油剤が優れた特性を示すことを実験的に明らかにした....

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Veröffentlicht in:Journal of the Japan Society for Abrasive Technology 2017/04/01, Vol.61(4), pp.197-203
Hauptverfasser: 杉原, 達哉, 藤原, 航太, 榎本, 俊之, 山本, 修太郎, 山本, 敬, 向, 恭平
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:熱伝導率が低く,工具材料との親和性が高いチタン合金は,加工が困難な典型的な難削材であり,そのような材料の高速切削加工においては切削油剤が極めて重要な役割を果たす.本研究では,チタン合金の高速切削加工に適した水溶性切削油剤の開発を目的に,工具-切りくず界面における水溶性切削油剤の油滴挙動に着目した検討を行なった.そして,油滴径や油剤炭素数など,油滴の構成要素に関する評価を行うことによって,チタン合金の高速切削加工のための油剤仕様の明確化を試みた.さらに,明確化した指針に基づいて新たな水溶性切削油剤を開発するとともに,開発油剤が優れた特性を示すことを実験的に明らかにした.
ISSN:0914-2703
1880-7534
DOI:10.11420/jsat.61.197