高校生を対象とした持久走に対する意識の変化:体力水準別での検討

「1. 緒言」 文部科学省(online1)によると, 青少年の新体力テスト合計点は, ここ数年維持または向上傾向であることが報告されている. しかし, 体力水準が最も高かった1985年頃と比較すると, 依然として低い水準であることも報告されている. 加えて, 積極的に運動を行う者とそうでない者の二極化が顕著となっていることが報告され(文部科学省, online2), 長期的な体力低下の背景は, 低体力者の増加によるものであることが示唆されている(Nishijima et al., 2003). このような青少年の長期的な体力低下・二極化を背景として, 現行の学習指導要領では体力向上を重視した...

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Veröffentlicht in:Taiikugaku kenkyū 2017, Vol.62(1), pp.203-214
Hauptverfasser: 笹山, 健作, 西原, 智子, 大口, 正行, 芝田, 孝, 足立, 稔
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1. 緒言」 文部科学省(online1)によると, 青少年の新体力テスト合計点は, ここ数年維持または向上傾向であることが報告されている. しかし, 体力水準が最も高かった1985年頃と比較すると, 依然として低い水準であることも報告されている. 加えて, 積極的に運動を行う者とそうでない者の二極化が顕著となっていることが報告され(文部科学省, online2), 長期的な体力低下の背景は, 低体力者の増加によるものであることが示唆されている(Nishijima et al., 2003). このような青少年の長期的な体力低下・二極化を背景として, 現行の学習指導要領では体力向上を重視した運動領域である「体つくり運動」を小学校から高等学校までの全学年に位置づけている(文部科学省, 2009). 「体つくり運動」は「体ほぐしの運動」と「体力を高める運動」で構成され, 「体力を高める運動」は, 「体の柔らかさ」, 「巧みな動き」, 「力強い動き」, 「動きを持続する能力」といった体力要素を高めることを直接的なねらいとしている.
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.16045