卓球競技の世界トップレベル女子カット主戦型選手のゲームの特徴:使用技術に着目して
「I. 緒言」 卓球の日本代表女子チームは, 2012年ロンドンオリンピックの団体種目にて, 日本卓球史上初のメダルを獲得した. また, 2014年世界卓球選手権大会の団体戦においては, 31年ぶりとなる決勝進出を果たし, 銀メダルを獲得した. これらの好成績の達成要因について, 日本卓球ナショナルチーム女子監督は, ロンドンオリンピックでメダル獲得を果たすため, 「カット対策を強化する」という目標を掲げていたことを明らかにした(村上, 2012). 2014年世界卓球選手権大会において日本チームは, チーム内の戦型のバランスや, 対カット主戦型選手を苦手とする選手を抱えるチームがあることを考...
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Veröffentlicht in: | Taiikugaku kenkyū 2017, Vol.62(1), pp.241-262 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. 緒言」 卓球の日本代表女子チームは, 2012年ロンドンオリンピックの団体種目にて, 日本卓球史上初のメダルを獲得した. また, 2014年世界卓球選手権大会の団体戦においては, 31年ぶりとなる決勝進出を果たし, 銀メダルを獲得した. これらの好成績の達成要因について, 日本卓球ナショナルチーム女子監督は, ロンドンオリンピックでメダル獲得を果たすため, 「カット対策を強化する」という目標を掲げていたことを明らかにした(村上, 2012). 2014年世界卓球選手権大会において日本チームは, チーム内の戦型のバランスや, 対カット主戦型選手を苦手とする選手を抱えるチームがあることを考慮し, カット主戦型選手を選抜したことも発表した(日本卓球協会, 2014). 卓球競技の戦型について吉田ほか(2014a)は, 「耐久型のゲーム戦略を特に多用する点が他と異なることで知られているカット型(以下「ディフェンス型」と略す)と, それ以外(以下「オールラウンド型」と略す)の2つに分類」し, 「ディフェンス型選手とオールラウンド型選手では, 使用する用具, 多用する打法, 及びプレー位置などが異なり, その分類は容易である」と述べている. |
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ISSN: | 0484-6710 1881-7718 |
DOI: | 10.5432/jjpehss.16015 |