湿度可変偏光解析法でみたナフィオン®超薄膜の水分子収着
ナフィオン®薄膜の熱膨張率および膨潤率を温湿度可変分光偏光解析法により評価し,超薄膜化によるナノスケール構造変化を考察した.70°Cにおける線膨張係数は厚さが100 nm以下で膜厚の減小とともに増大し,超薄膜化による疎水性主鎖の運動性の上昇が示唆された.一方,厚さ100 nm以下の薄膜における相対膜厚湿度依存性から評価した膨潤率は初期膜厚の減小とともに低下した.超薄膜化による閉じ込め効果により親水性側鎖による逆ミセル内に形成した水分子クラスタの成長が抑制されたためと考えられる....
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Veröffentlicht in: | Kōbunshi ronbunshū (Tokyo) 2017/03/25, Vol.74(2), pp.85-90 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ナフィオン®薄膜の熱膨張率および膨潤率を温湿度可変分光偏光解析法により評価し,超薄膜化によるナノスケール構造変化を考察した.70°Cにおける線膨張係数は厚さが100 nm以下で膜厚の減小とともに増大し,超薄膜化による疎水性主鎖の運動性の上昇が示唆された.一方,厚さ100 nm以下の薄膜における相対膜厚湿度依存性から評価した膨潤率は初期膜厚の減小とともに低下した.超薄膜化による閉じ込め効果により親水性側鎖による逆ミセル内に形成した水分子クラスタの成長が抑制されたためと考えられる. |
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ISSN: | 0386-2186 1881-5685 |
DOI: | 10.1295/koron.2016-0051 |