超分子構造高分子によるインテリジェント機能の発現と生体材料応用
多数の環状分子の空洞部に線状高分子が貫通した超分子ポリロタキサンは,環状分子の可動性を利用した材料設計に利用されている.ポリロタキサン中の環状分子は軸高分子両末端に結合したかさ高い封鎖基によって軸高分子上に束縛されているが,化学的,物理的な刺激によって封鎖基が脱離する設計を施すことでポリロタキサンに分解応答性を賦与することができる.細胞内外の環境変化や特定の生体分子との反応によって超分子骨格が崩壊する分解性ポリロタキサンはドラッグデリバリーシステムや生体材料への利用が期待される.従来の分解性高分子とは異なる機構によって分解応答を示すポリロタキサンは生体材料として興味深い機能や新規材料の創出に繋...
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Veröffentlicht in: | Kōbunshi ronbunshū (Tokyo) 2017/07/25, Vol.74(4), pp.239-249 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 多数の環状分子の空洞部に線状高分子が貫通した超分子ポリロタキサンは,環状分子の可動性を利用した材料設計に利用されている.ポリロタキサン中の環状分子は軸高分子両末端に結合したかさ高い封鎖基によって軸高分子上に束縛されているが,化学的,物理的な刺激によって封鎖基が脱離する設計を施すことでポリロタキサンに分解応答性を賦与することができる.細胞内外の環境変化や特定の生体分子との反応によって超分子骨格が崩壊する分解性ポリロタキサンはドラッグデリバリーシステムや生体材料への利用が期待される.従来の分解性高分子とは異なる機構によって分解応答を示すポリロタキサンは生体材料として興味深い機能や新規材料の創出に繋がる.本報では筆者らがこれまでに推進してきた分解応答性ポリロタキサンの設計と生体材料応用に関して概説する. |
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ISSN: | 0386-2186 1881-5685 |
DOI: | 10.1295/koron.2016-0072 |