液状化地盤のせん断抵抗力に与えるジオグリッドの補強効果に関する埋設管の水平載荷実験

農業用圧力管路の屈曲部では,内水圧により作用するスラスト力に対して,背後地盤の受働抵抗によって支持されるよう構造設計されている.しかしながら,液状化に伴う地盤せん断抵抗力の低下に関する検討は十分でなく,実問題を考慮した耐震設計手法の確立には至っていない.本研究では,異なる動水勾配下の地盤内において模型管の水平載荷実験を実施し,砕石およびジオグリッドを用いたスラスト防護工法における液状化時の挙動特性について検討した.管近傍の埋戻し条件を変えた種々の実験から,砂質地盤が液状化することにより砕石基礎の抵抗力は十分に発揮されないことが明らかとなった.一方,ジオグリッドで砕石と管を一体化した際,ジオグリ...

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Veröffentlicht in:Geosynthetics engineering journal 2016, Vol.31, pp.261
Hauptverfasser: 小野, 耕平, 横田, 木綿, 澤田, 豊, 河端, 俊典
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:農業用圧力管路の屈曲部では,内水圧により作用するスラスト力に対して,背後地盤の受働抵抗によって支持されるよう構造設計されている.しかしながら,液状化に伴う地盤せん断抵抗力の低下に関する検討は十分でなく,実問題を考慮した耐震設計手法の確立には至っていない.本研究では,異なる動水勾配下の地盤内において模型管の水平載荷実験を実施し,砕石およびジオグリッドを用いたスラスト防護工法における液状化時の挙動特性について検討した.管近傍の埋戻し条件を変えた種々の実験から,砂質地盤が液状化することにより砕石基礎の抵抗力は十分に発揮されないことが明らかとなった.一方,ジオグリッドで砕石と管を一体化した際,ジオグリッドの引張力が働くことが確認され,液状化時においても有効な手法であることがわかった.
ISSN:1344-6193
1883-146X
DOI:10.5030/jcigsjournal.31.261