4. コンピューター (Visual Display Terminal, VDT) 作業とめまい
「はじめに」 コンピューター作業はVisual Display Terminal作業(VDT作業)ともよばれ, 今日においては, 数多くの労働者がこの仕事にたずさわっている. Displayを見て作業するという従来の作業とは異なる仕事のため, これに起因する身体的精神的な問題は, VDT syndromeとして, 産業衛生の分野で労働衛生の問題として1980年代から報告されるようになってきた. 当初の報告は主に眼精疲労等の眼科関係の報告であったがその後, 頸部, 腰部等の身体の痛みや不快感が整形外科関係から, さらには不安障害やうつがひき起こされることが精神科関係より報告されるようになってきた...
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Veröffentlicht in: | Equilibrium Research 2016/12/31, Vol.75(6), pp.483-488 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 コンピューター作業はVisual Display Terminal作業(VDT作業)ともよばれ, 今日においては, 数多くの労働者がこの仕事にたずさわっている. Displayを見て作業するという従来の作業とは異なる仕事のため, これに起因する身体的精神的な問題は, VDT syndromeとして, 産業衛生の分野で労働衛生の問題として1980年代から報告されるようになってきた. 当初の報告は主に眼精疲労等の眼科関係の報告であったがその後, 頸部, 腰部等の身体の痛みや不快感が整形外科関係から, さらには不安障害やうつがひき起こされることが精神科関係より報告されるようになってきた. 現在のところVDT症候群はVDT作業に起因する, 眼球疲労, ドライアイ, 頸部痛, 頭痛, 腰痛などの多彩な身体的症状と不安障害, うつなどの精神的症状とされている. VDT作業が今日の産業で重要な仕事であるので, 日本においては厚生労働省がVDT作業従事者保護の観点から, 雇用者に対する義務づけおよび勧告を2002年に出している. |
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ISSN: | 0385-5716 1882-577X |
DOI: | 10.3757/jser.75.483 |