外側半規管の video head impulse test (vHIT) における EyeSeeCam VOG® と ICS Impulse® の比較

「緒言」 末梢前庭器(半規管と耳石器)が重要な役割を果たす前庭動眼反射(VOR)は頭部の動きを代償する眼球回転であり, 頭部の急速(最高300°/s)で高周波数(3Hz以上)の運動に対しても非常に精密(gainほぼ1.0)かつ迅速(潜時は約16ms)に応答する反射である. 1988年にHalmagyiとCurthoysにより報告されたhead impulse test (HIT, あるいはhead thrust test)は, 一側末梢前庭機能障害によりVOR gainに左右差が生じることを利用して, 簡便に半規管機能の左右差を検出できる検査である. 比較的簡便で, 温度刺激検査ほど侵襲的でな...

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Veröffentlicht in:Equilibrium Research 2017/06/30, Vol.76(3), pp.225-232
Hauptverfasser: 牛尾, 宗貴, 小村, さやか, 石丸, 純子, 竹内, 成夫, 浦中, 司, 岩﨑, 真一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」 末梢前庭器(半規管と耳石器)が重要な役割を果たす前庭動眼反射(VOR)は頭部の動きを代償する眼球回転であり, 頭部の急速(最高300°/s)で高周波数(3Hz以上)の運動に対しても非常に精密(gainほぼ1.0)かつ迅速(潜時は約16ms)に応答する反射である. 1988年にHalmagyiとCurthoysにより報告されたhead impulse test (HIT, あるいはhead thrust test)は, 一側末梢前庭機能障害によりVOR gainに左右差が生じることを利用して, 簡便に半規管機能の左右差を検出できる検査である. 比較的簡便で, 温度刺激検査ほど侵襲的でないところに特徴があるが, 報告された当初は, 眼球運動の判定を含む検査技術に習熟が必要であること, 判定が主観的になること, 半規管麻痺の検出感度が低いことなどが指摘されていた.
ISSN:0385-5716
1882-577X
DOI:10.3757/jser.76.225