貯水池における出水時の成層場鉛直混合に関する検討

貯水池において,大出水により成層場が受ける影響について検討を行った.観察結果を通じて,大量の流入が密度界面を低下させている可能性が示された.そのため,3次元数値計算モデルを利用して解析を行い,密度界面の低下が洪水流入により発生していたことが示された.洪水流入の影響を検討するために,斜面勾配を考慮した内部セイシュの理論解を導き,各モードにおける内部セイシュの周期を定式化できた.その結果,第1モードの内部セイシュの周期よりも短い時間スケールで洪水流入が与えられる場合ほど効率よく密度界面が低下することが示された....

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Veröffentlicht in:Doboku Gakkai Ronbunshu. B1, Suikogaku = Journal of Japan Society of Civil Engineers. Ser. B1, Hydraulic Engineering 2017, Vol.73(4), pp.I_979-I_984
Hauptverfasser: 中山, 恵介, 藤原, 建紀, 藤井, 智康, 小林, 健一郎, 中島, 祐輔, 佐藤, 哲央
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:貯水池において,大出水により成層場が受ける影響について検討を行った.観察結果を通じて,大量の流入が密度界面を低下させている可能性が示された.そのため,3次元数値計算モデルを利用して解析を行い,密度界面の低下が洪水流入により発生していたことが示された.洪水流入の影響を検討するために,斜面勾配を考慮した内部セイシュの理論解を導き,各モードにおける内部セイシュの周期を定式化できた.その結果,第1モードの内部セイシュの周期よりも短い時間スケールで洪水流入が与えられる場合ほど効率よく密度界面が低下することが示された.
ISSN:2185-467X
DOI:10.2208/jscejhe.73.I_979