児童の疾走能力と敏捷性能力に関する縦断的研究:スポーツタレント発掘事業におけるジュニア選手を対象として

「1. 緒言」多くのスポーツでは直線的な疾走能力のみならず, 静止状態からの急加速や, 急減速からの素早い方向転換や急転回などの敏捷性能力が求められる. 特に, サッカーやバスケットボール, ハンドボールなどの球技スポーツを対象とした研究では, 試合中の方向転換の頻度やその重要性などが報告されており, 敏捷性能力は高い競技パフォーマンスを発揮するための不可欠な要因となっている(Baker and Newton, 2008 ; Bloomfield et al., 2007 ; Brughelli et al., 2008 ; 岡本ほか, 2012). 近年, 多くのトレーニング現場では, 敏捷...

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Veröffentlicht in:Taiikugaku kenkyū 2017, Vol.62(2), pp.455-464
Hauptverfasser: 谷所, 慶, 鵤木, 秀夫, 矢野, 琢也, 賀屋, 光晴, 長野, 崇, 平川, 和文
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1. 緒言」多くのスポーツでは直線的な疾走能力のみならず, 静止状態からの急加速や, 急減速からの素早い方向転換や急転回などの敏捷性能力が求められる. 特に, サッカーやバスケットボール, ハンドボールなどの球技スポーツを対象とした研究では, 試合中の方向転換の頻度やその重要性などが報告されており, 敏捷性能力は高い競技パフォーマンスを発揮するための不可欠な要因となっている(Baker and Newton, 2008 ; Bloomfield et al., 2007 ; Brughelli et al., 2008 ; 岡本ほか, 2012). 近年, 多くのトレーニング現場では, 敏捷性の向上を目的としたSAQトレーニングなども実施されている. SAQとはSpeed, Agility, Quicknessの略であり, 神経系機能に加え, 瞬発力や加速力, 敏捷性, バランス, 巧緻性, 反応速度などが関連する総合的かつ複合的な動きの速さとして捉えられている(日本SAQ協会, 1999 ; 角南ほか, 2009).
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.16086