野球内野手のゴロ捕球におけるステップ調節様式

「I. 緒言」野球における守備側の課題は, 打者の出塁や走者の進塁を最小限に防ぎ, 走者が本塁へ進塁する前に3 アウトを取ることである. その中でも, 内野手の最大の課題はグラウンダーの打球(以下「ゴロ」と略す)を処理し打者あるいは走者をアウトにすることであり, このゴロ処理技能は内野手の最も基本的な技能であるとされている(功力, 1991, ; 松永, 1979). そのため, 内野手にとってゴロ処理技能を向上させることは重要な課題となる. 内野手のゴロ捕球は, 大築(1988)が述べている捕球動作の構造を踏まえると, 以下のような過程により成り立っている. まず, 打者によって打球が実行さ...

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Veröffentlicht in:Taiikugaku kenkyū 2017, Vol.62(2), pp.511-522
Hauptverfasser: 小倉, 圭, 川村, 卓, 金堀, 哲也, 野本, 尭希, 八木, 快, 小野寺, 和也
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. 緒言」野球における守備側の課題は, 打者の出塁や走者の進塁を最小限に防ぎ, 走者が本塁へ進塁する前に3 アウトを取ることである. その中でも, 内野手の最大の課題はグラウンダーの打球(以下「ゴロ」と略す)を処理し打者あるいは走者をアウトにすることであり, このゴロ処理技能は内野手の最も基本的な技能であるとされている(功力, 1991, ; 松永, 1979). そのため, 内野手にとってゴロ処理技能を向上させることは重要な課題となる. 内野手のゴロ捕球は, 大築(1988)が述べている捕球動作の構造を踏まえると, 以下のような過程により成り立っている. まず, 打者によって打球が実行されると, 随意反応として捕球動作が開始される. 続いて, 打球の方向や速さ, バウンドの高さや回転などの性質を読み取り, 最適な捕球地点を予測しながら打球へ接近する局面(以下「アプローチ局面」と略す)を迎える.
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.17003