気象庁MSM風資料と1点浅海モデルを用いた長期波浪推算システムの太平洋岸への適用
気象庁MSM(Meso Scale Model)風資料と高地形解像度対応の1点浅海モデルを組み合わせた長期波浪推算システムを東シナ海沿岸と太平洋岸の24波浪観測地点における12年間の波浪推算に適用し,波浪の長期特性(波候)に関する観測結果との比較から次の成果を得た.1)本システムは対象地点の波候に対してかなり良好な再現性を示す.しかし,多様な気象条件のもとでの波浪を対象とするため,波高に関して相関係数の平均値は0.85であり,日本海沿岸の場合と比べて約0.1小さい.2)本システムの精度は東シナ海沿岸地点,ついで太平洋岸西側や北側の地点で高く,中部と東側の地点でやや低い.3)本システムはECMW...
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Veröffentlicht in: | Doboku Gakkai Ronbunshu. B3, Kaiyo Kaihatsu 2017, Vol.73(2), pp.I_785-I_790 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 気象庁MSM(Meso Scale Model)風資料と高地形解像度対応の1点浅海モデルを組み合わせた長期波浪推算システムを東シナ海沿岸と太平洋岸の24波浪観測地点における12年間の波浪推算に適用し,波浪の長期特性(波候)に関する観測結果との比較から次の成果を得た.1)本システムは対象地点の波候に対してかなり良好な再現性を示す.しかし,多様な気象条件のもとでの波浪を対象とするため,波高に関して相関係数の平均値は0.85であり,日本海沿岸の場合と比べて約0.1小さい.2)本システムの精度は東シナ海沿岸地点,ついで太平洋岸西側や北側の地点で高く,中部と東側の地点でやや低い.3)本システムはECMWFなどによる風解析値を入力条件とする従来のシステムと比べ,波高に関して0.05大きい相関係数を与えるが,周期では0.01上まわる程度である. |
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ISSN: | 2185-4688 |
DOI: | 10.2208/jscejoe.73.I_785 |