港内波高の観測結果に基づく高知港長周期波予測システムの改良

太平洋に面した高知港三里地区の長周期波対策として,四国地方整備局は2010年度より「高知港長周期波予測システム」を運用している.本システムは長周期波高が有義波高と有義波周期の積に比例するという統計的な関係式を用いて長周期波高を予測しているため,長周期波のみが発達するような状況では予測することができないという問題が指摘されている.一方,本システムの運用開始とほぼ同時期に,三里地区の護岸に超音波式の波高計が設置された.本システムを構築した当時は波高計が港外にしかなく,港内の予測結果を観測値と比較検証することができなかったが,現在はそれが可能となっている.そこで,この観測データも使用して予測の妥当性...

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Veröffentlicht in:Doboku Gakkai Ronbunshu. B3, Kaiyo Kaihatsu 2017, Vol.73(2), pp.I_791-I_796
Hauptverfasser: 小泉, 勝彦, 山下, 学, 大村, 厚夫, 窪田, 和彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:太平洋に面した高知港三里地区の長周期波対策として,四国地方整備局は2010年度より「高知港長周期波予測システム」を運用している.本システムは長周期波高が有義波高と有義波周期の積に比例するという統計的な関係式を用いて長周期波高を予測しているため,長周期波のみが発達するような状況では予測することができないという問題が指摘されている.一方,本システムの運用開始とほぼ同時期に,三里地区の護岸に超音波式の波高計が設置された.本システムを構築した当時は波高計が港外にしかなく,港内の予測結果を観測値と比較検証することができなかったが,現在はそれが可能となっている.そこで,この観測データも使用して予測の妥当性を検証するとともに,その結果に基づいて本システムの改良を行った.
ISSN:2185-4688
DOI:10.2208/jscejoe.73.I_791