ピロティ構造内部に設置された小規模構造に作用する津波波力特性
ピロティ構造は,津波に対して有効な構造形式であるが,エレベーターホールなどの1階小規模構造物に働く津波外力の評価手法は確立されておらず,既存の指針を準用して算出すると過小評価となる実験報告もある.そこで,この様な小規模構造物に働く津波波力特性の解明と,波力評価手法の提案を目的とし,平面水槽を用いた津波波力実験を実施した.実験結果から,津波波形によらず,直立壁の場合と同様に入射津波のフルード数と浸水深時系列を用いて波力の経時評価が可能であることが示された.また,1階部材が後退し,衝突した津波の流体運動が天井によって拘束される場合の津波波力は,入射津波の運動量を用いて推定可能であることが示された....
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | Doboku Gakkai Ronbunshu. B3, Kaiyo Kaihatsu 2017, Vol.73(2), pp.I_96-I_101 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | ピロティ構造は,津波に対して有効な構造形式であるが,エレベーターホールなどの1階小規模構造物に働く津波外力の評価手法は確立されておらず,既存の指針を準用して算出すると過小評価となる実験報告もある.そこで,この様な小規模構造物に働く津波波力特性の解明と,波力評価手法の提案を目的とし,平面水槽を用いた津波波力実験を実施した.実験結果から,津波波形によらず,直立壁の場合と同様に入射津波のフルード数と浸水深時系列を用いて波力の経時評価が可能であることが示された.また,1階部材が後退し,衝突した津波の流体運動が天井によって拘束される場合の津波波力は,入射津波の運動量を用いて推定可能であることが示された. |
---|---|
ISSN: | 2185-4688 |
DOI: | 10.2208/jscejoe.73.I_96 |