沖合・沿岸および港内における2016年福島沖地震に伴う長周期海面変動の観測波形特性

本稿は,全国港湾海洋波浪情報網(ナウファス)が捉えた 1994年北海道東方沖地震,1994年三陸はるか沖地震,2003年十勝沖地震,2006年と2007年の千島沖地震,2010年チリ地震および2011年東北地方太平洋沖地震などに続く一連の波形観測の報告として,2016年11月22日5:59(JST)に福島県沖深さ約30 kmで発生したマグニチュード7.4 の地震に伴う長周期海面変動記録を整理し,東北地方太平洋沿岸における長周期波動の沖合から沿岸にかけての伝播・変形特性を検討したものである.本事例は過去事例と比べて,長周期海面変動のエネルギーレベルや周波数スペクトル特性は異なるものの,港外から港...

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Veröffentlicht in:Doboku Gakkai Ronbunshu. B3, Kaiyo Kaihatsu 2017, Vol.73(2), pp.I_743-I_748
Hauptverfasser: 川口, 浩二, 櫻庭, 敏, 永井, 紀彦, 仲井, 圭二, 額田, 恭史, 村瀬, 博一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:本稿は,全国港湾海洋波浪情報網(ナウファス)が捉えた 1994年北海道東方沖地震,1994年三陸はるか沖地震,2003年十勝沖地震,2006年と2007年の千島沖地震,2010年チリ地震および2011年東北地方太平洋沖地震などに続く一連の波形観測の報告として,2016年11月22日5:59(JST)に福島県沖深さ約30 kmで発生したマグニチュード7.4 の地震に伴う長周期海面変動記録を整理し,東北地方太平洋沿岸における長周期波動の沖合から沿岸にかけての伝播・変形特性を検討したものである.本事例は過去事例と比べて,長周期海面変動のエネルギーレベルや周波数スペクトル特性は異なるものの,港外から港内への増幅応答特性はいずれの港湾海域でもほぼ同様であることが明らかとなった.
ISSN:2185-4688
DOI:10.2208/jscejoe.73.I_743