光毒性の再生医療への道

光毒性は,光が原因となって発生する生体に不都合な作用全般を指す.ここでは,ヒトを含む動物に投与された化学物質と光の相互作用で生体に不都合な作用と解釈する.皮膚反応に限局する光毒性は光刺激性(photoirritation)と呼ばれる.最初の被験物質と光の暴露とは異なり,1∼2週間後の再暴露で免疫反応である光アレルギー(photoallergy)と呼ばれる.さらに光遺伝毒性(photogenetoxicity)や光変異原性(photomutagenicity)も存在する.また,被験物質と光の暴露による光発がん性(photocarcinogenicity)も知られている.さまざまな光毒性を誘発する...

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Veröffentlicht in:Journal of the Japanese Association of Regenerative Dentistry 2016, Vol.14(1), pp.18-27
1. Verfasser: 今井, 弘一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:光毒性は,光が原因となって発生する生体に不都合な作用全般を指す.ここでは,ヒトを含む動物に投与された化学物質と光の相互作用で生体に不都合な作用と解釈する.皮膚反応に限局する光毒性は光刺激性(photoirritation)と呼ばれる.最初の被験物質と光の暴露とは異なり,1∼2週間後の再暴露で免疫反応である光アレルギー(photoallergy)と呼ばれる.さらに光遺伝毒性(photogenetoxicity)や光変異原性(photomutagenicity)も存在する.また,被験物質と光の暴露による光発がん性(photocarcinogenicity)も知られている.さまざまな光毒性を誘発する化学物質やその評価法について説明し,光毒性と組織再生の融合について提案する.
ISSN:1348-9615
1880-0815
DOI:10.11223/jard.14.