管理型海面廃棄物処分場における基礎杭打設が底面遮水基盤に与える影響

管理型海面廃棄物処分場跡地の高度利用にあたっては,廃棄物層と底面遮水層(粘性土層)を貫通して支持地盤まで基礎杭を打設することが必要となる場合がある.この杭打設に伴い廃棄物や保有水が遮水層内へ連れ込まれ,結果的に処分場の外部へ拡散,浸出することが懸念され,この懸念が処分場跡地の有効利用を阻害している一因となっている.本研究においては,このような杭打設中の連れ込み問題に対して,その影響を明らかにし,対策方法や適用範囲等について実験的に検討を行った.検討の結果,杭打設に伴う粘性土地盤の攪乱を防止することで連れ込みの影響を低減できることが判明し,杭内部の廃棄物を掘削しながら打設する中堀り工法や,既成杭...

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Veröffentlicht in:Doboku Gakkai Ronbunshu. B3, Kaiyo Kaihatsu 2017, Vol.73(1), pp.1-10
Hauptverfasser: 平尾, 隆行, 森脇, 武夫, 菊池, 喜昭
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:管理型海面廃棄物処分場跡地の高度利用にあたっては,廃棄物層と底面遮水層(粘性土層)を貫通して支持地盤まで基礎杭を打設することが必要となる場合がある.この杭打設に伴い廃棄物や保有水が遮水層内へ連れ込まれ,結果的に処分場の外部へ拡散,浸出することが懸念され,この懸念が処分場跡地の有効利用を阻害している一因となっている.本研究においては,このような杭打設中の連れ込み問題に対して,その影響を明らかにし,対策方法や適用範囲等について実験的に検討を行った.検討の結果,杭打設に伴う粘性土地盤の攪乱を防止することで連れ込みの影響を低減できることが判明し,杭内部の廃棄物を掘削しながら打設する中堀り工法や,既成杭の先端部を鋭角化する工法,或いは杭周面への膨潤性遮水材料を塗布する工法等の適用性が示唆された.
ISSN:2185-4688
DOI:10.2208/jscejoe.73.1