堆積岩斜面の表層崩壊跡地における木本植生および表層土の回復

堆積岩斜面における崩壊発生後5~43年が経過した表層崩壊跡地を対象として,木本植生の回復とそれに伴う表層土の回復について検討した。木本植生の個体数および種数は,崩壊発生後約20年で最大となり,その後減少した。木本植生の胸高断面積合計は,崩壊発生後の経過年数の増加とともに増大した。Fisher-Williams の多様度指数 α および常緑広葉樹の出現率より,崩壊発生後40年以上が経過した木本植生は,極相に近い状態にあると考えられた。さらに,崩壊発生後40年以上が経過した表層崩壊跡地における表層土厚から表層土の回復速度を計算すると0.51 cm/yearであった。...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Journal of the Japanese society of revegetation technology 2016, Vol.42(1), pp.141-144
Hauptverfasser: 寺本, 行芳, 下川, 悦郎, 全, 槿雨, 金, 錫宇, 江﨑, 次夫, 松本, 淳一, 土居, 幹治
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:堆積岩斜面における崩壊発生後5~43年が経過した表層崩壊跡地を対象として,木本植生の回復とそれに伴う表層土の回復について検討した。木本植生の個体数および種数は,崩壊発生後約20年で最大となり,その後減少した。木本植生の胸高断面積合計は,崩壊発生後の経過年数の増加とともに増大した。Fisher-Williams の多様度指数 α および常緑広葉樹の出現率より,崩壊発生後40年以上が経過した木本植生は,極相に近い状態にあると考えられた。さらに,崩壊発生後40年以上が経過した表層崩壊跡地における表層土厚から表層土の回復速度を計算すると0.51 cm/yearであった。
ISSN:0916-7439
0916-7439
DOI:10.7211/jjsrt.42.141