O-17-06 重症心身障害児を対象にした障害児福祉事業と医療系大学との連携
はじめに広島市内で重症心身障害児(者)(以下、重症児(者))を支援する福祉事業所「エナジーデイあさがお」では、昨年より、広島市内のリハビリテーションの養成校である広島都市学園大学と連携を進めている。今回はその取り組みを報告する。目的重症児(者)を対象にした福祉事業所では、理学療法士、作業療法士(以下、PT・OT)等の専門職の不足が懸念されている。大学と地域の連携活動は様々な取り組み方があるが、今回、リハビリテーションの養成校である大学との連携をまとめることで、さらなる高位の連携とは何かを考察する。連携の内容大学側からはボランティア活動、アルバイトとしての学生の派遣を行った。また、PT・OTの教...
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Veröffentlicht in: | 日本重症心身障害学会誌 2021, Vol.46(2), pp.293-293 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | はじめに広島市内で重症心身障害児(者)(以下、重症児(者))を支援する福祉事業所「エナジーデイあさがお」では、昨年より、広島市内のリハビリテーションの養成校である広島都市学園大学と連携を進めている。今回はその取り組みを報告する。目的重症児(者)を対象にした福祉事業所では、理学療法士、作業療法士(以下、PT・OT)等の専門職の不足が懸念されている。大学と地域の連携活動は様々な取り組み方があるが、今回、リハビリテーションの養成校である大学との連携をまとめることで、さらなる高位の連携とは何かを考察する。連携の内容大学側からはボランティア活動、アルバイトとしての学生の派遣を行った。また、PT・OTの教員を派遣し利用者にリハビリテーションの提供を行った。また施設側では、研究発表や実践の機会の提供、学外演習や学生指導、学生への見学の場の提供を行った。考察事業所側は「人」。学生の派遣やPT・OTからのリハビリテーションの提供の機会を得ることができる。また大学側は「場」。実践の場や演習や見学の場の提供を主に行っている。事業所側の主体は「子どもたち」、大学側の主体は「学生たち」に利があることを優先して連携していることが考えられる。これは、中塚らが述べている大学と地域連携の所累系による「価値発見型(価値の発見をした段階で、課題解決・創造まで至らない)」段階であることが推察される。事業所と大学が直接連携を進めていくのではなく、大学の「学生たち」と事業所を利用する「子どもたち」や保護者が信頼関係を築き双方向に共有できる関係をもつ「知識共有型」に至るには、どうすればよいか、今後も連携を進めながら検討をする。結語現在、コロナウイルス感染症が原因で大学との連携が取りづらい時期を迎えているが、今後も大学と事業所との連携を模索していき、全国的にもこのような連携が広がることを期待したい。 |
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ISSN: | 1343-1439 2433-7307 |
DOI: | 10.24635/jsmid.46.2_293_2 |