O-26-04 当施設でのショートステイ中の追加診療とインシデントの発生に関する調査
はじめに当施設でのショートステイ中のルーチン以外の、看護師の要請による追加の診察(追加診療)に関しては、全体の21%で行われていたことを過去に報告したが(日重障誌42:405-409.2017)、今回、インシデントの発生と併せて、どんな要因が発生に関与した可能性があったかを調査したので報告する。対象と方法2018年4月1日から2019年3月31日に当施設のショートステイに入所した延べ834人(実人数345人)、延べ利用日数4632日、年齢1〜66歳(中央値19歳)、滞在期間1〜88日(平均5.6日)、大島分類4以下92%、準超重症児48%、を対象に、滞在中に看護師の要請で医師が診察した例と、イ...
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Veröffentlicht in: | 日本重症心身障害学会誌 2019, Vol.44(2), pp.413-413 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | はじめに当施設でのショートステイ中のルーチン以外の、看護師の要請による追加の診察(追加診療)に関しては、全体の21%で行われていたことを過去に報告したが(日重障誌42:405-409.2017)、今回、インシデントの発生と併せて、どんな要因が発生に関与した可能性があったかを調査したので報告する。対象と方法2018年4月1日から2019年3月31日に当施設のショートステイに入所した延べ834人(実人数345人)、延べ利用日数4632日、年齢1〜66歳(中央値19歳)、滞在期間1〜88日(平均5.6日)、大島分類4以下92%、準超重症児48%、を対象に、滞在中に看護師の要請で医師が診察した例と、インシデントが発生した例を、カルテより後方視的に調査した。また、それらの発生と、滞在期間、初回利用(50人)、モニター装着(68%が有)、気管切開(37%が有)、酸素使用(26%が有)、人工呼吸器(21%が有)、経管栄養(57%が有)、注入ポンプ使用(5%が有)との関連を統計学的に検討した。結果追加診療は延べ185人(22%)、インシデントの発生は延べ98人(12%)に認めた。どちらも滞在期間が長くなると有意に増加した。追加診療はモニター装着、気管切開、酸素、人工呼吸器、経管栄養、注入ポンプがあると有意に増加していた。インシデントは気管切開、酸素、常時人工呼吸器使用があると有意に増加していたが、初回利用では有意に少なかった。考察医療ケアが濃厚な方に追加診療のニーズやインシデントの発生が多かった。初回利用の追加診療やインシデントが多くなかった原因は、当施設では初回は1泊2日のお試し利用に限っているからと考えられた。申告すべきCOIはない。 |
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ISSN: | 1343-1439 2433-7307 |
DOI: | 10.24635/jsmid.44.2_413_2 |