P-1-G12 重症心身障がい者病棟における看護師の多職種役割理解の調査: 役割を語る会を通して

はじめに 重症心身障がい者にとって病院は、医療・生活の場であり多職種チームによるマネジメントが必要となる。受け持ち看護師として情報発信する上で多職種の役割理解は重要だが、現状では個人差があることが考えられた。 目的 重症心身障がい者病棟での多職種の役割理解を明らかにし、役割を語る会を行うことで、多職種の役割理解、連携上の受け持ち看護師の役割理解に変化があるかを明らかにする。 方法 研究期間:平成28年8月〜12月  対象:重症心身障がい者病棟の看護師16名 方法:11職種で役割を語る会を実施し、前後でアンケートを実施しウィルコクソン符号付順位和検定で分析 結果・考察 役割を語る会は医師、看護師...

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Veröffentlicht in:日本重症心身障害学会誌 2017, Vol.42(2), pp.260-260
Hauptverfasser: 福留, いずみ, 益山, 英理子, 下, 真美, 平良, 恵美子, 谷口, 優子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:はじめに 重症心身障がい者にとって病院は、医療・生活の場であり多職種チームによるマネジメントが必要となる。受け持ち看護師として情報発信する上で多職種の役割理解は重要だが、現状では個人差があることが考えられた。 目的 重症心身障がい者病棟での多職種の役割理解を明らかにし、役割を語る会を行うことで、多職種の役割理解、連携上の受け持ち看護師の役割理解に変化があるかを明らかにする。 方法 研究期間:平成28年8月〜12月  対象:重症心身障がい者病棟の看護師16名 方法:11職種で役割を語る会を実施し、前後でアンケートを実施しウィルコクソン符号付順位和検定で分析 結果・考察 役割を語る会は医師、看護師、薬剤師、療養介助専門員、保育士、児童指導員、栄養士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床工学士を合わせ29名が参加した。各職種5分間発表後質疑応答を設けた。事前アンケートで看護師の役割理解が低かったのは、薬剤師、作業療法士、言語聴覚士、児童指導員、理学療法士の順であった。役割を語る会後に、看護師の役割理解が有意に高くなったのは、作業療法士(p=0.012)、理学療法士(p=0.018) 、薬剤師(p=0.037)であり、理解が高くなる傾向にあったのは言語聴覚士(p=0.071)であった。病棟に常在しない職種の役割理解が低い傾向にあり、役割を語る会を行うことで理解が深まった。また、連携上の受け持ち看護師の役割については、「理解している」19%、「まあまあ理解している」37%、「どちらかといえば理解している」31%、「あまり理解していない」・「理解していない」0%であったが、役割を語る会後に有意に高くなった(p=0.033)。役割を語る会を行うことで、多職種の役割理解を深め関係性を築く機会になり、連携上の受け持ち看護師の役割を再認識し、連携を図る上での第一歩になったと考える。
ISSN:1343-1439
2433-7307
DOI:10.24635/jsmid.42.2_260_1